サイバネ規格

日本の首都圏主要駅では、1分間に50人の人達が1台自動改札機を通るそうで、その一台の改札機稼働率は、世界でも異常と呼べるほどのレベルだと言われています。こうなると、IC乗車券が利用される場合のトラブルは計り知れないものがあり、IC乗車券の処理が遅く、改札口の人の流れが滞ることは、大事故に繋がる重大な問題であると鉄道事業者は捉えています。
そのような鉄道事業者が求める要件を満たした仕様が、日本鉄道サイバネティクス協議会によって制定される、ICカード乗車券に関する規格「サイバネ規格」です。この日本鉄道サイバネティクス協議会とは、昭和38年(1963年)に設立され、昭和60年(1985年)以降は公益法人である日本鉄道技術協会に併合され、日本鉄道技術協会の特定部会として運営されています。
事業内容として、鉄道に関するサイバネティクス(生物および機械における制御・通信・情報処理の問題・理論を,両者を区別せず統一的に扱う理論体系)の調査や研究を行い、実務に直結した事業としては、ICカード乗車券や駅コードの管理、サイバネ企画の整備などを制定している協議会です。
また、IC交通乗車券に関する「サイバネ規格」は2003年に定められ、現在普及しているIC乗車券(スイカやイコカ、ピタパなど)などは、すべてこの厳しい規格を満たしています。その規格内容とは、通信速度や、複数枚カードを重ねた場合の処理、また通信距離などの項目が挙げられ、いずれの項目も合格基準に達しなくてはなりません。そして、これらの規格を唯一満たした技術が、ソニーが開発した「フェリカ」なのです。
現在、日本で普及するIC乗車券のすべては、この「フェリカ」の技術が根底となり普及しています。


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