ハウスカードの裏側

企業の中には、他社と提携し国際ブランドを付けクレジットカード発行する企業もいれば、他社との提携をせず、国際ブランドもつけない、自社グループのみで利用できるハウスカードを選択するという企業も存在します。
一般的なハウスカードとは、主に特定企業グループでのみ利用することができるクレジットカードのことを指します。みなさんが普段利用している「VISA」や「MasterCard」、「JCB」などの「国際ブランド」が付いたクレジットカードとは異なり、ハウスカードの決済場所は特定グループ内でしか利用することはできません。
消費者側からすれば、国際ブランドが付いたクレジットカードの方が利便性が高く、受け入れられやすいとは思いますが、あえてハウスカードを選択した企業にも理由があります。その理由として「マーケティング情報」や、「顧客データ収集」についての問題があります。
確かに他社と提携し、国際ブランドを付けてクレジットカードを発行するのは、自社のブランドを構築、普及、認知させる為にも有効な手段と言えます。また自社のサービス利用者も増え、売り上げアップも見込まれるでしょう。しかし一方で、せっかくサービスが利用されても、クレジットカード購入者の顧客情報やマーケティング情報は、提携したカード会社へそのまま流れ、自社へは還元されません。つまりそこに提携クレジットカードの問題があるわけです。
つまり、消費者側にとっては、良い選択であっても、サービス運営元にとって見れば、せっかく提携クレジットカードを発行したとしても、最も重要な顧客情報や、マーケティング情報はすべて提携カード会社に流れるというわけです。これでは、いくら提携クレジットカードでサービスを高めたとしてもサービス運営元としては旨みが少ないわけです。
そこでハウスカードの登場となります。
自社でハウスカードとして発行する場合は、顧客情報やマーケティング情報の扱いはまた異なります。いままで、現金決済の利用では知ることがなかった顧客情報やマーケティング情報を、ハウスカードを通して得られることができるのです。但し、会員募集から決済までのインフラ全てをハウスカード発行会社元でやらなければいけないという投資や手間、準備が必要になりますが(一部のサービスを提携会社が行う場合もあり)、その分、得られる情報は将来へと繋がる情報となり得るわけです。
つまり、ハウスカードを企業が選ぶのは、消費者の為ではなく、企業側の利点から選択したということが言えるかもしれません。
だからと言ってサービスが薄いのかと言えばそうではありません。むしろ、ハウスカードの方が消費者が得られるサービスや割引きなどは厚いと言えます。提携クレジットカードでは見ることのできない、大胆な割引きサービスもハウスカードで実施されることが少なくありません。
また、提携クレジットカードでは審査が相当に厳しいカードも存在しますが、ハウスカードの場合、その点は比較的甘く、多くの利用者が利用できるように配慮されているようです。但し、充実したサービスや運営費の為か、年会費が必要なハウスカードが多いことからも、サービスや割引き率などを総合的に見て判断するのが良いでしょう。
確かに「VISA」や「MasterCard」のような国際ブランドが付いた提携クレジットカードの方が、利用場所を選ばずに世界中で利用できるという利点がありますが、特定企業グループをよく利用し、なおかつ大きな還元サービスを受けたいという人は、ハウスカードに狙いを絞って選んだほうが、享受できる利益は大きいと言えるかもしれません。
*ハウスカードの発行が多い業種として、大手百貨店や石油系会社などがあります。検討中の方は、一度、考えてみては如何でしょうか?
| ハウスカード名 | 年会費 |
| 伊勢丹アイカード 小倉伊勢丹アイカード 名鉄百貨店アイカード | 2,100円(税込)(初年度無料) 1,050円(税込)(初年度無料) 2,100円(税込)(初年度無料:毎年の利用額によって異なります。) |
| コスモ・ザ・カード(ハウス) | 525円(税込)(初年度無料) |
| コスモ・ザ・カード「エコ」 | 525円(税込)(初年度無料) |
| 日産カード | 本人会員:1,312円(消費税込み)(初年度無料) |
| 京王パスポートカード(クレジット) | 250円(税込)(初年度無料) |



クレジットカードに関する知っておくと便利な情報を集めました。ニュースや新聞では教えてくれない、ここだけのクレジットカード情報を掲載しています。(但し掲載される情報の実践について当サイトでは責任も持つことが出来ませんので、その点はご了承下さい。)

アメックスにみるブラックカード戦略
カード会社が照会する個人信用情報機関について
キャッシングサービスの有益性
ブラックカードを手に入れる方法
プロパーカードの魅力とは?
先行者利益が高いクレジットカード
やっぱりお得な学生カード
タクシー会社のカード利用術(モバイルアーク)
クレジットカード拾得時の薄謝
ハウスカードの裏側
ポイントサービスは、端数加算もチェック
クレジットカードで1円決済
バックナンバー